“口呼吸”は病気のもと。鼻呼吸にするには
現代人は浅くて短い呼吸になってしまっています。これでは自律神経のうちの交感神経が優位になるばかりで、血流も悪くなるし、免疫力も下がってしまいます。できるだけゆっくりと長い呼吸を心がけましょう。

もうひとつ呼吸で大切なのは、吸ったり吐いたりを鼻でする“鼻呼吸”です。
「呼吸は鼻でするのが当たり前じゃないか」そう思っている方も多いかもしれませんが、自覚していないだけで、中高年になると結構な割合の人が口で呼吸をしているようです。あるいは、鼻で吸って口で吐く呼吸をしています。とくに寝ているときには口呼吸の割合が多くなってしまいます。
加齢とともに、口蓋垂(こうがいすい)/のどちんこ付近の筋力や舌の筋力が低下し、舌の位置が下がって、口呼吸になってしまうようです。また、コロナ禍の影響で、長らくマスク生活をしていた方も、その傾向が強くなってしまいます。
口呼吸の何が悪いのか?鼻呼吸だと鼻毛や鼻の粘液によって、呼吸で入ってくるホコリやチリ、細菌、ウイルスなどを防御できます。しかし、口呼吸だと異物はストレートに体内に入ってきてしまいます。また、鼻は冷たくて乾燥した空気でも、温めたり湿らせたりしてから体内に取り込むこともできます。冷たくて乾燥した空気は、免疫にも影響を与えるので、口呼吸だとどうしても病気になるリスクが高まってしまいます。
実際に試してみるとわかりますが、口呼吸だと浅くて速い呼吸になり、鼻呼吸だと深くて長い呼吸になります。口呼吸は交感神経を優位にし、鼻呼吸は副交感神経を優位にします。
中高年の80~90%が口呼吸になっているそうで、自分には関係ないと安心していられない状況です。口臭がきつい、口の中が乾く、何となく疲れる、口内炎が多いといった症状がある人は口呼吸かもしれません。体調が今ひとつだという人は、口呼吸を疑ってもいいでしょう。口呼吸でいいことは何ひとつありません。
どうしたら鼻呼吸になれるのか…。意識して鼻で呼吸をすることも大切ですが、寝ているときはそうもいきません。

そこでおすすめなのが、福岡にあるみらいクリニックの今井一彰院長が考案し、すすめている『あいうべ体操』です。やり方は簡単。つぎの4つの動作を繰り返します。
(1)「あー」と口を大きく開く
(2)「いー」と口を大きく横に広げる
(3)「うー」と口を強く前に突き出す
(4)「ベー」と舌を突き出して下に伸ばす
(1)~(4)を1セットとし、1日30セットを目安に毎日続けます。
お風呂に入っているときや、ベッドの中。ちょっとした時間を見つけてやってみるといいでしょう。

