自分を褒めて、大いに喜び感動する。細胞がヤル気を出す Vol.2
もうひとつが、“喜びと感動を与えること”です。
たとえば、華道部の生徒の作品を、週替わりで玄関に展示したりします。名前入りなら花を生けた生徒は喜びます。ほかの生徒も教師も、玄関に花が飾られていたらきれいで気持ちがいいし、自分の励みにもなります。
また、部活で活躍した生徒や、勉強で成績が上がった生徒、何か努力を続けていたり、人のために行動した生徒をみんなの前で表彰します。表彰された生徒の喜びや感動が全校に広がって、すてきな場が出来上がります。表彰されなかった生徒も、自分もできることをがんばってみようとモチベーションが高まります。
すると、学校全体にヤル気がみなぎっていきます。そして、その結果として東大合格者数が増えたということです。決して、東大に合格させるための教育をやったわけではありません。あくまでも教師や生徒たちのヤル気を喚起し、彼らがもっている潜在的な能力を十分に発揮させることを目的としたことが、学力アップという形で結実したのでしょう。
これは健康を維持するのにも役立つと思います。健康でいるというのも潜在能力に左右されるでしょう。いわゆる自然治癒力が十分に力を発揮してくれれば、病気にはなりにくくなるはずです。 自然治癒力を高めるには、校長先生がやったように、自分を褒め、喜ばせ、感動させることが大切な要素になるのではないでしょうか。