年寄りくさくなる必要はない。思い込みひとつで若返ることができる
“さすがハーバード大学!”と感心させられる実験があります。
1981年に心理学者のエレン・ランガー教授が行った“反時計まわりの実験”です。
被験者となる70代後半から80代前半の男性8人を、ある修道院で共同生活させました。
その修道院は、内装を1959年の状態に改装してあり、内装ばかりではなく、院内ではテレビのニュースも音楽も1959年のものばかり流すのです。
つまり、8人の男性に“自分は1959年にいる”と錯覚させるための演出装置です。
1959年というと彼らは40代~50代のころになります。バリバリ仕事をしていたでしょうし、今よりエネルギッシュに活動していたころでしょう。そして、教授は彼らに、その当時の思い出にひたるのではなく、当時の出来事を今現在起こっているように話すように指示しました。
部屋からは、鏡など現在の自分を認識させるものは、すべて取り払われていました。
さて、この8人の老人はどうなったのでしょう?
実験開始から5日がたち、なんと、全員の視力や聴力が回復し、体力、手先の器用さ、見た目、総合的な認知力などが、すべて明らかに若返っているのが分かったのです。
被験者の中の88歳の男性は、1年半前に脳卒中を起こして歩けなくなっていましたが、5日間の若返り実験で、自力で歩けるようになったのですから、本当に驚きです。
「人間は “自分は若い”と思い込むことで、実際に心身が若くなる」という、思い込みがいかに身体に影響を与えているかが、よく分かる実験になりました。(参考『88歳医師の読むだけで気持ちがスッと軽くなる本』高田明和著)
「もう80歳だから……」「若いころは良かった……」「もう老い先は短いから……」
そんなことを考えていると、世間で言われているようなヨボヨボした高齢者になってしまうということです。
年齢にとらわれる必要はありません。70代、80代でも新しい仕事にチャレンジすることもできるし、世界を見て回ることもできる。すてきな恋愛だって可能になるでしょう。

ステレオタイプの高齢者を知らずのうちに演じていてはもったいないです。年を取ったからといって、地味な服ばかりを選ぶ必要はありません。派手な洋服が好きなら着ればよいし、濃い目の化粧もすてきだと思います。ジーンズをはいてバイクにまたがるのも、事故にさえ気をつければ何の問題もありません。もっと夢をもてばよいし、自分のやりたいことをすればよいのです。
気持ちによって、知らないうちに自分で自分を年寄りにしてしまわないでください。
お孫さんに「ジイジ」「バアバ」なんて呼ばせているより、「○○さん」と名前で呼ばせるのもよいかもしれません。若いころに呼ばれていた愛称を教えてあげるのも手です。ジュリーでもショーケンでも、ミーちゃん、ランちゃんでもよいでしょう。
ハーバード大学の実験を参考にして、気持ちから若返って、楽しく年を取りましょう。
そして、ムコ多糖を摂って「肌がきれいね」「髪がきれいね」と言われたら、そのまま素直に受け取って、実年齢など気にせず、自分で自分に若返りの魔法をかけて生活しましょう。

