自分を褒めて大いに喜び感動する。細胞がヤル気を出す Vol.1

 ある高校の元校長先生のお話を聞く機会がありました。その高校は、今では東大に40人ほどが合格する進学校ですが、かつて、学力的には並のレベルでした。

 ところが、その校長先生が着任してから学力が急速にアップしたのです。その時に、校長先生がやったことは、『勉強しろ!』と尻を叩くのではなく、徹底的に“褒めること”だったそうです。

 最初に教師たちを褒めました。どんどん外部の勉強会に参加させて、職員会議でどんなことを学んできたか発表させます。そして、校長先生自らが、『いいことを学んできましたね。これからの教育にいかしてください』と褒めます。すると、教師はがぜん、ヤル気を出すのです。

 褒められてヤル気を出した教師は、生徒たちを褒めるようになります。すると、生徒たちもヤル気を出します。もちろん、校長先生も、生徒たちががんばっている姿を見たら、積極的に褒めます。

 ここで大切なのは、おだてるのではなく、きちんと事実を見て褒めることです。おだてて木に登らせるのではなく、登った事実、あるいは登ろうとした努力に対して、きちんと評価し、認めるということです。

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