音や音楽で心を癒し、安らぎを感じる Vol.1

音楽の起源は、川のせせらぎや波の音、鳥や虫の声、風で木々が揺れる音など、心安らぐ自然のハーモニーを再現したものだと言われています。

昔の人は、自然を身近に感じて生きていました。天気予報などありませんから、明日の天気を知るためには自然を観察しないといけません。音は自分の置かれた環境を知る重要な手がかりだったと言えます。

海辺に住んでいる人にとって、荒れ狂う波の音は嵐が近づいていることであり、恐怖だったでしょう。逆に、静かに寄せては返す波の音は安心感につながり、ゆっくりと眠ることができたはずです。

 山に住む人たちは、風の音や川の流れが穏やかであれば静かに過ごせたでしょうし、鳥や虫たちの鳴き声は、熊や虎などの猛獣が近くにいないかどうかのサインでした。

 音と感情はとても密接につながっていて、それを利用したのが“音楽療法”です。

 川のせせらぎの音や小鳥の鳴き声を流しておくとリラックスできます。我々の先祖の体験がDNAに刻み込まれていて、音によって私たちの感情がコントロールされるのでしょう。

 音楽療法はストレスを解消して免疫力をアップするために効果があることがわかってきました。患者さんの治療やリハビリに、音楽療法を使う医療機関も増えています。

 検査や手術のときに患者さんに音楽を聴かせると、不安が軽減して鎮痛剤の投与量が減ることが確認されています。リウマチなどの痛みに対しても、音楽療法によって鎮痛剤を減らすことができます。痛みが続くと気持ちが落ち込んでうつ状態になる患者さんもいますが、音楽によって気持ちが落ち着くこともわかっています。

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