身体にいい食事とは?

テレビの健康番組を見ると、よく食品の新しい効能などが解説されていて、『○○を食べたら血糖値が下がった!』『○○で血圧が下がった!』などと謳っているので、テレビを観る度に食べる食材が増えてきてしまいます。

何を食べればいいのかは結構難しい問題です。菜食がいいとか肉食もいいとか、食前または食後がいいとか…食事のことを言い出すと、まさに宗教戦争並みの論争になってしまいます。

貝原かいばら益軒えきけんは『養生訓』の中で食事に関することにたくさんのページを割いていますが、その中で結論として言っていることは、“好きなものを食べるのが一番いい”という何とも拍子抜けするようなシンプルな答えです。

でも、よく考えてみると、好きなものというのは身体が欲しているものということではないでしょうか。肉が大好きな人が、好きだからと朝昼晩、毎日食べていたらどうでしょう…。高級なステーキであっても「もう食べたくない」ということになるのではないでしょうか。しばらくはあっさりしたものが食べたくなると思います。

人間の身体は、“好きなものだから”といって食べ続けられるものではありません。きちんと、必要なものを欲するようにできているのではないでしょうか。

身体が冷えている人は身体が温まる食べ物を欲する。逆に身体が火照っていれば冷やすものが欲しくなります。

ただし、現代人は味覚だけで食べ物を選ぶ傾向が強いので、身体が冷えているのに身体を冷やす甘いものばかりを食べている人も結構います。これでは困るわけで、自分の身体が何を欲しているのか、きちんとキャッチできる感性を取り戻さないといけません。

そのためにはどうしたらいいでしょう?そこで貝原益軒は“好物を少し食べる”と言っています。

好きだからと腹いっぱい食べていては、身体が何を欲しているかを感じ取るアンテナが麻痺して鈍くなってしまいます。好きなものを少しだけ食べて、「ああ、おいしかった!」と満足することで、感性も磨かれていくのでしょう。

「何を食べれば一番いいのか?」と、目くじらを立てて議論するのはバカバカしいことです。それよりも、自分の身体が何を求めているかを感じられる身体を作ることが大切なのではないでしょうか。

そのような身体を作るために、「好きなものを少しだけ食べる」工夫をしましょう。嫌いなものを「身体にいいから」と嫌々食べていても感性が鈍っていってしまいます。

そして、もうひとつ大切なことは、“楽しく食べる”ことです。いくら好きなものや身体にいい食事でも、イライラしながら壁に向かってしかめっ面でモグモグやっていては、プラスには働いてくれないでしょう。楽しく食事をして、感性を磨く食事をしましょう。

そして、食後に忘れてならないのが、ムコ多糖です。ムコ多糖が体に備わっていれば、体に必要な栄養素をしっかり吸収してくれます。

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