人生の幸せは、後半にあり! Vol.2
“養生”とは日々健康に気をつけて生きることだけでなく、年を取ったらやりたいことを行う希望を抱き、“死ぬ前にこれだけはやっておくんだ!”という意欲を持つことではないでしょうか。
大学を出て就職して、40年間のサラリーマン生活で燃え尽きてはもったいないです。それで本当にやりたいことができたのだろうか…。やり残したことがあって死ぬのはもったいないことです。
人生100年の時代。60歳で定年になっても、あと40年もあります。そこからもうひとつの人生を生きればいいと思います。そのためのパワーを身につけるのが養生ということになります。
さまざまな経験や知識、人間関係を生かすことができるわけですから、人生の後半はものすごく充実するはずです。『ぼんやり過ごしてしまうのはもったいないぞ』と、益軒は現代人に向けて、そんなメッセージを送っているのではないでしょうか。
“子どもの頃、若い頃、自分は何をやりたかったのだろう…?”
ときにはそんなことに思いを巡らせ、晩年に何かできないだろうかと考えてみるのもいいでしょう。「今さらプロ野球選手にはなれないけれども、シニア野球ならできるかもしれない。それなら、ちょっとスポーツジムへ通ってみようか…」と、これも立派な養生です。
人生の後半に幸せを見出すための何かを行う。そうすることで、健康でいるだけでなく人生そのものも豊かになるはずです。